ゴウザウラー第1話
出現! 恐竜ロボ!!


宇宙の彼方から飛来する、謎の光る隕石。
次々と太陽系の惑星へ衝突し機械の星に変えてゆく。
土星、木星、火星、そしてついに地球へと・・・。


春風小学校の始業式の朝、新6年生の拳一、しのぶ、浩美の3人は
登校途中に機械化帝国の「歯車王」に遭遇する。
「地球を完全に機械化し、地上から人間を消し去るのだ!」
歯車王はその足元から地面を機械に変えてしまう。
その光景を見た3人は、お互いに機械化隕石の夢を見ていた事を知る。
部下のギーグが壊れた鉛筆削りを機械化獣に改造し、拳一たちを襲わせる。

絶体絶命のその時、3人は不思議な恐竜ロボットに助けられ、
6400万年前の地球へとタイムスリップする。
そこで出会ったエルドランに、この恐竜時代で機械化帝国と戦う自分の代りに、
現代を守ってくれと3体の恐竜ロボットを託される。

春風小学校では校庭で始業式が始まっていた。
そこへ拳一たちの乗る恐竜ロボが現代へと帰還してくる。
ところが時空の歪みでロボットと校舎が融合してしまい動けない。
しかも町では機械化獣が大暴れしているのが見える。
コクピットにいる拳一たちに気付き、融合した教室に入ってきた6年2組のクラスメイトたち。
彼らごと校舎を取り込み実体化する恐竜ロボ。
3体それぞれの体内で、取り込まれた教室が司令室になっていた。

機械化獣マッドシャープは、防衛隊の応戦をものともせず、
町を、大地を機械に変えてゆく。
その光景を満足そうに眺める歯車王たち。

そこへ拳一たちの乗る恐竜ロボが現れ、機械化獣に攻撃をかける。
だが初めての操縦と戦闘で思うように戦えない。
苦戦する中、参謀役の教授こと小島尊子の助言により3体を変形させ
巨大人型ロボ・ゴウザウラーへと合体した。

操縦に慣れず動きの鈍いゴウザウラーを、右手のハサミで捕まえる機械化獣。
そして本体の巨大な鉛筆削りに引きずり込もうとする。
目の前に迫る恐怖でパニックに陥る司令室。
そんな中、偶然表示されたパネルを見て委員長の五郎が叫ぶ!
「ゴウザウラーの武器が見つかった!ザウラーボンバーだ!」
ゴウザウラーの胸から発射されたクリスタルが至近距離で当たり、吹き飛ぶ機械化獣。
教授が叫ぶ。「次は必殺技です!」
拳一がザウラーチェンジャーでザウラーブレードを呼び出し、
重力波で固定した機械化獣を真っ二つに斬り裂く!
爆発する機械化獣!そして勝ち名乗りが上がる!
「熱血最強!!ゴウザウラァーー!!」
怒りと屈辱に震える歯車王。
「おのれ、地球のロボットめ!覚えておれ!!」

ゴウザウラーの中で勝利に沸く6年2組の子供たち。
その足元へ駆け寄った武田長官が叫ぶ。
「こらぁ!誰が乗っているんだ!どうせまた子供だろう!!」
担任の中島先生も自転車で駆け付ける。
「なんでだ!なんでウチのクラスがこんな目に!」

中島先生に気付いた拳一たち。
「そういえば始業式の途中だったんだ」
「これからどーする?」
「どこかに行っちゃおうか!?」
「もう!マジメに考えなさいよ!」

皆の笑い声が空に響いていった。