ゴウザウラー39話
最終(ラスト)バトル!機械化城


「エンジン王よ、この機械神に代わって機械化帝国の支配を企んだ罪。
そして、決して触れてはならぬ心の力に触れた罪。
貴様の命をもって償うが良い!」
エンジン王に攻撃をする機械神。
「機械神・・・。あれが機械化帝国の親玉なのか。」と拳一。
機械神に破壊されたギルターボ。
「おのれ、機械神、よくも、よくもギルターボを・・・。うおおおおおお!!!」
とエンジン王自身、巨大化した。
「覚悟しろ!機械神!」
と機械神を攻撃するエンジン王ふだが、機械神はワープした。
これは機械神の幻影だったのだ。(しかし、攻撃は出来る。)
「余を倒すなど、不可能と知れ!」
と、機械神の幻影がエンジン王を襲う。
そして、その幻影は機械化城の中に消えてしまった!
「き、機械神め・・・。」

ザウラーズは横で見ていた。
「このときに脱出よ!」とエリー。
ザウラーズは月からにげようとした。しかし・・・。
背後から攻撃を受けてしまった!エンジン王だ!
その衝撃で、保健室で休んでいた中島先生も吹っ飛んでしまう。
「どこへ行くつもりだ!未だ貴様との決着は着いていないぞ!」
逃げることが出来ない。
「機械神を討ち取れぬ以上、せめて貴様だけでも倒さなねば、ギルターボに顔向け出来ん!覚悟!」
エンジン王の攻撃は終わっていなかった・・・。

一方、機械神の幻影は機械化城の中枢部に到着。
核と結合。
「エンジン王よ、ゴウザウラーよ、宇宙の塵となるが良い!地球の全生命とともにな!」

エンジン王は、ギルターボの弔い合戦が終わっていなかった。
ゴウザウラーはエンジン王の攻撃で倒れてしまった。
「その首貰った!」
と、止めを刺すエンジン王。しかし、ゴウザウラーも負け時と劣らず反撃をする。

「そうか・・・。ギルターボはエンジン王を守って・・・。」
と中島先生は残念そうな顔で言った。
「この!」
ゴウザウラーとエンジン王との戦いのさなか、機械化城の龍の目が光りだした。
そのとき、エンジン王はゴウザウラーの首を掴んだ!
「このまま首をねじり切ってやる!」
ゴウザウラーもエンジン王の背後へミサイルを発射する。
「おのれ!」と、エンジン王。
「拳一、あんまり戦いにエネルギーを消費すると地球に帰れなくなるわ!」
「一気に勝負を決めて!」と、エリーとしのぶ。
攻撃を仕掛けようとした、そのとき・・・。
機械化城の龍が動き始めた!
なんと、動かないはずの機械化獣と化した機械化城が動き始めた。
「機械神が機械化城を操っているのか?」と、エンジン王はギルターボの元へ。
「ギルターボ・・・。」とエンジン王はギルターボの残骸をかばった。
ひとまず、ゴウザウラーは城から離れた。しかし、龍がゴウザウラーを攻撃、ゴウザウラーは逃げることが出来なかった。
「皆さん大変です!」と教授。
「機械化城の中心部でエネルギー反応が急激に大きくなってるんです!
このままでは機械化城は大爆発を起こします。」
「大爆発?!」
「それじゃ、早いとこ逃げなきゃ!」
とエリーとチョビ。
「駄目です!」
教授によると、
「爆発までの時間と移動のスピードを計算すると、爆発地点はここです。」
「爆発で発生したプラズマエネルギーは地球に到達し、深刻な影響を及ぼすと思われます。」
「はっきり言えよ!深刻な影響って何だ?」と五郎。
教授は「おそらく、地球は、機械化城の爆発で、滅亡します!!!」

機械化城爆発後の想像をするザウラーズ。
「んなことがあってたまるか!」と拳一。
「如何すればいいの?教授。」としのぶ。
「機械化城が爆発地点に到着する前に破壊するのです。」
「そうすれば、地球は助かるはずです。」と教授。
そのとき、エンジン王がゴウザウラーに攻撃を仕掛けてきた!
「止めろ!このままだったらお前だって死んでしまうんだぞ!」拳一。
「構うものか!貴様を倒せれば命は要らん!」エンジン王。
「お願い、止めて!エンジン王!」しのぶ。
「あいつに何を言っても無駄だよ!仲間がやられて逆上しているんだ!」洋二。
ゴウザウラーは攻撃を仕掛ける。
そのとき、機械化城はエンジン王とゴウザウラーを攻撃する。
そのとき、中島先生は保健室を抜け出した!
「シミュレーションの結果が出ました。機械化城爆発まで後20分です。」教授。
20分以内に破壊しないと地球は滅亡する・・・。
「後20分・・・。」とエリー。
しかし、未だエンジン王の攻撃は終わらなかった・・・。

後18分。
エンジン王の攻撃にゴウザウラーは反撃する。
爆風で吹き飛ぶエンジン王とゴウザウラー。
「死ぬがいい、キングゴウザウラー。」
と、先に立ち上がったエンジン王はゴウザウラーを攻撃しようとする。
そのとき、誰かが宇宙服で外に出た。中島だ・・・。
「聞いてくれ!エンジン王!」
「その声は中島!」
「我々には時間が無いんだ!地球を滅亡から救う為に一刻も早く機械化城を破壊しなくてはならないんだ!
子供たちの邪魔はしないでくれ!」
「フン、地球が滅亡しようとどうしようと私の知ったことか!」
「お前も死んでしまうんだぞ!」
「構うものか!貴様らが道連れなら本望だ!」
「馬鹿なことを言うな!ギルターボが自分の命と引き換えに守った命を粗末にするな!ギルターボが悲しむぞ!」
「黙れ!」
と中島を掴む。
「小五月蝿い虫ケラめ、お前から握りつぶしてやる!」
「それでお前の気が晴れるんだったらそうするがいい。そのかわり、子供たちにはもう手出ししないでくれ!」
「なんだと!」
「あの子たちの為なら私は喜んでこの命を投げ出そう。ギルターボのように!!」
「ふざけたことを!人間如きが私のギルターボと同じだと!身の程知れ!」
と中島を握りつぶすエンジン王。
「止めろ!エンジン王!」と拳一。
「やるんだったら俺達をやれ!」
と中島を心配するザウラーズ。しかし、
「このままでは死ぬぞ。何故だ、何故他人の為にそこまでする!お前は死ぬのが怖くないのか!」とエンジン王の言葉に中島は
「怖いさ・・・。しかし、それを乗り越えて大切な人を守ろうとするとき、人の心は限りなく強くなるんだ!」
「そ、それが、心の力か・・・。」とエンジン王・・・。
と握っていた中島を急に離した。
「分かってくれ、ギルターボは復讐を望んでいない。お前に生きて欲しいんだ!!」と、中島は続けて言う・・・。
「ギルターボ・・・。そうなのか、ギルターボ・・・。」
とギルターボの亡骸に語りかけるエンジン王。
ギルターボの最期の言葉を思い出すエンジン王。そのとき、ギルターボの首が落ちた・・・
エンジン王はそれを見て剣を落としてしまった。
「うわああああああああああああああああ!!!!!」
と、地面を叩きつけるエンジン王・・・。そのとき、
「機械化城爆発まで後9分です!」と教授のCount Down・・・

後9分。
機械化城の攻撃による爆風で中島が吹き飛ぶ。
それをゴウザウラーがキャッチ!
中島はゴウザウラーの中に入った。
ゴウザウラーと機械化城の戦いは続く。
中島の帰還を待っていたクーコは。
「大丈夫ですか?」と、それに対し中島は
「私を司令室へ連れて行ってくれ・・・。」
「駄目よ!横になってなきゃ!」とツー。
「みんなと一緒に居たいんだ・・・。」と中島。
「先生、分かりました。」とクーコ。
「急げ!拳一!後7分だ!」と五郎。

後7分。
キングタイタンで機械化城を攻撃、しかし、相手が大きすぎる為、太刀打ちできない!
「何か手は無いのかよ!」と金太の言葉に教授は、
「いけません!これ以上機械化城が進むといくら破壊できても、地球はプラズマの影響を受けてしまいます!」
そのとき、中島が司令室にたどり着く。
「ええい!こうなれば!」
とゴウザウラーで機械化城の進行を食い止めようとしている。
「拳一!何をするんだ!」と中島の言葉に
「こいつをこれ以上進ませるわけには行かないんだ!」
「機械化城が爆発するまで、ここで抑えてるつもりか!みんな死んでしまうぞ!」しかし、
「ほかに方法が無いんです!」と五郎の言葉に中島は反論する。
「いや駄目だ!命を粗末にする戦い方は先生が許さん!」
「先生、私たちもさっきの先生と同じ気持ちで戦ってるんです。」
「大丈夫。私たちだって未だ死ぬつもりはありませんよ。」とエリーの言葉に続いて拳一は。
「そうさ、こいつが爆発する直前に離れて全力で脱出するさ!」と・・・。
機械化城の攻撃は激しくなる。きりが無く、抑えるのに集中できない!
「止められねえ!もっとパワーは出ないのか!」と拳一。
「もう無理よ!オーバーロードしちゃうわ!」と育代。
「諦めるな!最後まで頑張れ!」とボン。
司令室の机が爆発を起こした。もうゴウザウラーも限界である。
「もうエネルギーがもう残り少ないわ。」とクーコに五郎は
「後少しだ!頑張れ!」
「機械化城爆発まで後5分!」

後5分。
「どうか、どうかこの子供たちをお守りください!」と中島は思った。
一方、エンジン王はギルターボの亡骸に向かい・・・。
「ギルターボ・・・。ん?機械化城のスピードが落ちている。キングゴウザウラーはどこだ?」
「ん?あれは・・・。」
ゴウザウラーが機械化城を押しているのを見て、
「キングゴウザウラーだけで機械化城が止められるものか!何故だ!何故奴らは出来もしないことに命をかけるのだ!」
中島、ギルターボの言葉を思い出す。
「大切な人を守ろうとするとき、人の心は限りなく強くなるんだ!」
「ファーザー、心とは、心とは・・・。」
バリン!
エンジン王の目であるメーターのガラスが割れた!
ゴウザウラーが押している矢先、機械化城が攻めてくる。
そのとき、誰かが攻撃をして機械化城の龍を破壊した。エンジン王だ・・・。
「エンジン王・・・。」
「助けてくれたの?」と拳一としのぶ。
「エンジン王よ、貴様未だ世に逆らうつもりか?」と機械神の言葉に
「機械神!貴様への反逆が私の選んだ道だ!」
「おのれ!」と機械神は攻撃を繰り返す。
「先生、エンジン王が。」とエリーの言葉に中島は「エンジン王・・・。」と心の中でつぶやいた。
エンジン王の背後から機械化城の龍が襲ってきた!そして、エンジン王を食い止めてしまった!
「ああ!エンジン王!」と拳一の言葉に教授は
「拳一くん。後3分です!急いでください!」

後3分。
エンジン王の処刑が始まる。
そのとき、ゴウザウラーがエンジン王を援護した!
「この虫ケラめ!」とゴウザウラーを攻撃、それによってゴウザウラーは吹き飛ぶ。
「キングゴウザウラーが・・・。おのれ!機械神!!」
とエンジン王の体が光った。そして、それは大きい光となった・・・。
そして、機械化城の動きとは逆方向に押し戻そうとしていた。
「貴様!」と機械神。
「おお。これは、機械化城が押し戻されて行きます。」と驚く教授。
押しつづけるエンジン王の姿を見てザウラーズは驚きを隠せない・・・。
「止めろ!止めぬか!エンジン王!」と機械神の言葉にエンジン王は聞く耳を持たなかった。
「地球がプラズマの影響圏から出ました。破壊するなら今です!!後1分しかありません!!」と教授。

後1分。
「エンジン王、もう十分だ!機械化城から離れてくれ!!」と拳一の言葉に
「私に構うな!!」
「何?!」
「私ごと機械化城を貫け!!」
その言葉に拳一は「馬鹿なことを言うな!!」
「出来ないわよ!そんなこと!」としのぶ。
「やるのだ!!キングブレイドのフルパワーをもってしても機械化城を一撃で破壊することは出来ん!
しかし、私のエンジンのエネルギーを併せれば必ず破壊できる!」
その言葉にしのぶは泣き声で・・・。
「でも、でも・・・。」
「もう迷っている暇は無い!」
「やるぞ・・・。やるぞ・・・。」と拳一に
「駄目よ!エンジン王を助けなきゃ!!」としのぶ。
「やるんだ!」と金太。
「エンジン王は俺達の為に命をかける覚悟をしたんだ!!」
「その気持ちを無駄にすることは出来ない!!」と洋二・・・。
「急げ!私のエンジンが止まってしまう前に!!」
「やるぞ!!」
「キングブレイド!!フルパワー!!!」

「心とは、我ら機械に無い素晴らしい力・・・。人間しか持てぬ素晴らしい力・・・。分かったよ・・・。ギルターボ。」
とエンジン王・・・。
そして、エンジン王を貫き、機械化城の中枢にキングブレイドのプラズマが入ってきた!!!

拳一は破壊された機械化城とエンジン王を見て涙目になっていた・・・。
エンジン王は・・・。
「ギルターボ・・・。ギルターボ。私を許してくれますか?ギルターボ・・・。ギルターボ・・・。」
とギルターボの手の上に乗っかった。
「ファーザー。」
「ギルターボ。」


そして、機械化城は破壊された・・・。


「地球はプラズマの影響を免れました。地球は大丈夫です・・・。」と教授は眼鏡を取って言った。
拳一はエンジン王の亡骸を見て・・・。
中島は・・・。
エリーは・・・。
しのぶは・・・。
そして、拳一は大きく泣き叫んだ・・・。
それは全宇宙に聞こえるぐらいの泣き声だった・・・。

そして・・・。しのぶがそっと。
「帰ろう、拳一、帰ろう、地球へ・・・。きっと、みんな待ってるよ・・・。拳一・・・。」
「ああ・・・。」
しかし・・・。

いきなり機械化された謎の星。
「何だ?あの星は・・・。」
と拳一。
エリーは教授に問い掛ける。
「そんな、そんなことが、あれは、あれは地球です!!」
「なんですって!?」とエリー。
「馬鹿なことを言うなよ!地球は助かったんだろ!!」と五郎。
「間違いありません!あれは私たちの地球です!地球が機械の星に・・・。」
「そんな、そんな馬鹿な!!」と地球に帰るザウラーズ。
そのとき、機械神の不気味な声が・・・。

エンジン王の死に干渉を浸っている暇も無く、機械化された地球に驚愕するザウラーズ。
果たして、彼らに待ち受けるものとは一体なんなのか?