ライジンオー51話
僕らの夢は絶対無敵


ワルーサを倒した仁達だったが・・・
これで終わりではなかった。
ベルゼブが最後の戦いを挑んできたのだ。

「もうやめよう!ベルゼブ。ワルーサはいなくなったんだ!俺達が戦う理由なんてもうないじゃないか!」
だが、ベルゼブは誇りにかけて・・・ライジンオーに攻撃を仕掛けはじめた。
一進一退の攻防が続く。
だが、グレートジャークサタンによって要塞の中に引きずりこまれてしまった。
その要塞の中には・・・強大なアークダーマがいたのだ。
気を取られた仁達にジャークフレアが襲いかかる。
だが、ゴッドハイパーフラッシュで反撃。グレートジャークサタンはだいぶダメージを負った。
「ベルゼブ、こんな無駄な闘いをしても、何の意味もない!」
「そうだよ、決着は着いたよ!!もう止めようよ!」
仁と吼児が叫ぶが・・・
お前達が私より優れている、だと!?
 ありうるものか・・・!
そんなことが、ありうるものかっ!!
ベルゼブはとっておきの作戦に出た。
「ジャークドリーム!!!」
まぶしい光が、みんなを包み込む。
「もうやめてベルゼブ・・・やめてーー!!!」

と、吼児が気づいた先は5年3組の教室。授業中だった。
「今、ゴッドライジンオーでワルーサを倒して、そして、ベルゼブが変な光を出して・・・」
吼児は訴えたが・・・変な夢を見たのだとばかにされる。
今日は4/13の土曜日。2時間目、算数の授業だ。

本当にライジンオーは夢だったんだろうか?と考え込む吼児。
だが、ブレスを見て夢じゃないよね!とつぶやく。

クラスのみんなからは・・・冷たい反応だった。
「いくらUFOマニアでも、・・・現実と空想の区別がつかなくなったらお終いよね・・・」とマリアに言われてしまう。
ブレスを仁に見せつけると・・・ブレスをはね飛ばしてしまった。
飛鳥にも聞くが・・・冷たい反応だ。
勉にコマンダーの話を持ち出すが・・・凡人のすることに興味はないと軽くあしらわれてしまう。
そうこうしているうちに仁はブレスを奪った。
それをひろしにも回したり・・・あきらは吼児の動きを止めたり・・・
吼児をいじめていた。
大介やひでのりは仁に頭が上がらない。
騒いでいるうちに篠田先生がやってきた。どっちが悪いんだ?と聞かれてクラスのみんなは・・・
「吼児君で〜す。」
仁はブレスを先生に渡して・・・
篠田先生は玩具を持ってきたことで吼児をしかる。
「何をわけの分らない事を言ってる!?そんな暇があったら・・・少しは勉強しろ!!」
吼児は先生からブレスを奪い返し、教室から逃げ出していった。

やっぱり、ライジンオーは僕の作った・・・空想の世界だったのかな?
と屋上で考え込んでしまう吼児。
そこへ仁と飛鳥がやってきて・・・
二人に怯え、後ずさる吼児。しかし、
「さっきはごめんな。・・・あれは、ジャーク帝国のヤツらを騙すための芝居だったんだよ」
「安心しろよ。ライジンオーは別の場所に隠してある」
仁と飛鳥からこんな言葉が出た。吼児はホッとして仁と飛鳥についていくが・・・


仁と飛鳥についていった吼児だったが・・・
「ねえ、ライジンオーは何処に隠してあるの?」

だが、そこで待っていたのは・・・

吼児を捕まえるためにおびきだしたのだ。
笑う仁と飛鳥。あきらやヨッパーもやってきた。

「みんな、君を捕まえるための芝居だったんだよ!!」
「ライジンオーなんてロボット、この世にあるわけないじゃん!」
「間抜けなヤツだよなぁ!!」

篠田先生までやってきた。
「吼児の持っている玩具を取り上げるんだ!」

雨が降ってきた。
「仁君、嘘だろ?ライジンオーはあるよね?これも邪悪帝国の奴らをだますための芝居なんでしょ!?仁君、嘘だと言ってよ!!」
仁は冷たく答える。「一人でライジンオーごっこやってろ!」

「やっぱりライジンオーははじめからなかったのだ。何もかも、僕の夢の中の出来事だったんだ・・・」

「お前、そんな事ばっか言ってるから『ガキ』って言われるんだよ!!」
みんなに冷笑されてしまう吼児。吼児の目から涙が・・・
その涙がブレスに落ちたとき・・・
エルドランの声が・・・
「地球の子供達よ・・・今日からは、君達がこの地球を守ってゆくのだ!」

僕たちが・・・守る・・・

仁が吼児のブレスを奪い取ろうとしたが・・・吼児は仁を突き飛ばした。

「僕、やっぱり信じるよ。ライジンオーは本当にあるんだ。この世界は悪い夢だって・・・」
反論する仁達だったが・・・
「おまえなんか、本物の仁じゃない!!お前も!お前も!お前も!お前達も!!」

「僕は、絶対にライジンオーを・・・

信じるよーーーー!!!」


吼児の叫びと共にブレスが光った。そして、偽物の正体が明かされた。

吼児が偽物の悪魔に襲われそうになったとき、仁と飛鳥に助けられた。
最初、吼児はびくついていたが・・・ブレスを持っていた。本物だ!
仁や飛鳥も同じような夢を見ていたのだ。
そして、3人で・・・ジャークドリームを打ち破ったのだ!

「・・・お前達は、いい仲間がいて幸せだな。力で破れ、そして今、心でもお前達に敵わなかった」
ベルゼブは泣いていた。
「心か・・・我々5次元人にはそれがなかったのかもしれない・・・」
ベルゼブは疲れ切った表情だった。
そんなベルゼブに、仁は手をさしのべた。
地球の仲直りの印・・・握手を仁とベルゼブが交わした。
そして・・・

ベルゼブは5次元に戻るときが来たのだ。

「・・・子供達よ、邪悪獣は人間の心の隙間から生まれたものだ。
 だが、お前達なら、その邪悪な心、その邪悪な力にも打ち勝つ事ができるだろう。
 ・・・この次元は、我々の来るべきところでは、なかったようだ・・・」


ベルゼブは5次元に帰っていった。

ここで司令室のマリアから通信が飛び込んできた。
仁達の元気な声を聞いて司令室は大喜び。
だが、喜んだのも束の間、要塞内で爆発が起こり始めた。
こんな所でやられてたまるか!!

最後の戦いが始まった。
ゴッドライジンソードで巨大アークダーマの触手を切り裂き、
ゴッドハイパーフラッシュで出口を導いた。
だが、巨大アークダーマの触手に捕まってしまった。
司令室からは精一杯の応援が・・・
「ゴッドライジンオー!負けないで!!!」
ゴッドライジンオーは引きちぎった。
そして・・・

「俺達は・・・・
絶対無敵だぁーー!!!」

ゴッドライジンソードで巨大アークダーマを十文字に斬りつけた。
そして脱出をはかるが・・・
その時、要塞が大爆発を起こした。
ゴッドライジンオーがやられたとクッキーが言い出し泣き出してしまった。
司令室に悲しみのムードが・・・
その時、きららは光を見つけた。
それは・・・
ゴッドライジンオーだ!!!

「仁!!!」マリアが叫ぶ。

「やったぁーー!!!」
司令室のみんなも大喜びだ。
ゴッドライジンオーの帰還に町の人たちも歓声をあげていた。

司令室の仲間が仁達を出迎えに外に出た。
そして・・・ゴッドライジンオーが地上に降り立った。

(ED)

「仁・・・仁!!」
マリアが一番先に仁の元へ。そして他の仲間も・・・ゴッドライジンオーに駆け寄っていく。
みんなの笑顔が・・・仁達を待っていたのだ。
ゴッドライジンオーから仁、飛鳥、吼児が地上に降り立った。
仁はマリアに抱きつかれた。マリアはうれし泣き。
飛鳥はきらら、ポテト、れい子、ときえに抱きつかれてしまった。
吼児は仲間に囲まれて照れ笑い。
タイダー・・・仁の両親・・・谷口・・・姫木先生・・・校長先生・・・そして篠田先生も防衛組の子供達を見守っていた。

仁とマリアがゴッドライジンオーを見つめた。
夕日に照らされて輝くゴッドライジンオー。
今まで1年間戦ってきた・・・・・・同じ仲間だ!
この絆は・・・一生消えることはないだろう・・・


ありがとうライジンオー!!!